疼痛とは?

疼痛は身体を守るための重要なサインです。例えば熱いものに触れた時に感じる痛みは、やけどから身体を守るためのサインとして機能して、転倒して膝を強く打った時に感じる痛みは、患部を保護し重症化を防ぐためのサインとして機能しています。
このように、疼痛は身体的な危険から身を守るためのものとして起こるものですが、長期間続くと日常生活に支障を来すだけではなく、心身に大きな負担となります。疼痛は単なる不快な感覚ではなく、QOL(生活の質)を著しく低下させる可能性がある症状なのです。
疼痛には様々な種類があり、それぞれ症状や特徴が異なります。各種痛みでお困りでしたら、まずは一度神戸市西区・伊川谷・明石のさいた整形外科リハビリテーションクリニックへご相談ください。
疼痛の原因
疼痛が発生するメカニズムは、体内の神経系の働きと密接に関係しています。
例えば腰痛の場合、まず背骨や筋肉の損傷部分で痛みの信号が発生します。この信号は神経を通じて脊髄に伝わり、さらに脳へと送られます。脳がこの信号を「痛み」として認識することで疼痛を感じるのです。
原因は、筋肉や関節の損傷、神経の圧迫、炎症などが代表的です。また精神的なストレスも痛みを引き起こす原因となることがあります。
こんな症状はありませんか?
- 長期間続く慢性的な身体の痛み
- 運動や負荷をかけると悪化する痛み
- 時間帯によって増強する痛み
- じっとしていても感じる痛みやしびれ
- 日常生活に支障を来すような強い痛み など
疼痛の影響
痛みには急性的な痛みと慢性的な痛みがあり、なかでも慢性的な痛みは身体に大きな影響を与えます。
例えば長年の腰痛がある場合、腰をかばうために不自然な姿勢になることが多いです。そのため背中や首の筋肉に負担が生じて、腰以外にも痛みが現れます。このように、身体のある部分の痛みをかばうために代償的な姿勢をとることで、本来痛みを感じている部位以外にも痛みが生じてしまうことがあるのです。
また痛みによって身体活動が制限されると、筋力が低下し始めます。筋力が低下すると関節の安定性に影響を及ぼすため、予期せぬ転倒のリスクも高まります。
その他にも夜間の痛みや不快感は、睡眠に大きく影響します。痛みがあると十分に眠れなくなり、睡眠の質が低下することがしばしばあります。しっかりと休息できず身体的な疲労が溜まり、その結果、胃腸の働きが低下して食欲不振や消化不良にも繋がります。
当院の疼痛治療
疼痛に対する治療方法は、鎮痛剤の使用による薬物療法や温熱や電気による物理療法など、様々な種類があります。
薬物療法
痛みの原因や程度に応じて、適切な鎮痛薬を処方いたします。急性期の強い痛みから慢性的な痛みまで、症状に合わせた薬物治療を行います。
物理療法
温熱療法や電気療法など、お体への負担が少ない物理療法を用いて痛みの緩和をはかります。筋肉の緊張を和らげて、血行を促進する効果が期待できます。リハビリテーションと組み合わせることで、より効果的な治療が可能になります。
リハビリテーション
痛みの原因となっている部位の筋力強化や、柔軟性の改善を目指します。また、痛みをかばうことで生じた不自然な姿勢や動作の改善も行います。
神経ブロック
痛みの原因となっている神経に対して、局所麻酔薬などを注入して痛みを和らげる治療方法です。当院では主に次の神経ブロックを実施しています。
- 硬膜外ブロック:腰痛や下肢の痛みに効果的
- トリガーポイント注射:筋肉の痛みに有効