神経ブロックとは?

神経ブロックは、痛みの信号を伝える神経の働きを一時的に抑えることで、痛みを緩和させる治療方法です。神経に局所麻酔薬を注入することで、痛みの信号が脳に伝わるのを防いで症状を改善させます。
神経ブロックは、薬物療法や物理療法では十分な効果が得られない疼痛に対して効果を発揮することがあり、なかでも慢性疼痛の治療においては重要な選択肢の1つです。神戸市西区・伊川谷・明石のさいた整形外科リハビリテーションクリニックでは、症状や部位によって硬膜外ブロックまたはトリガーポイント注射による治療を提供しています。
こんな症状はありませんか?
- 姿勢を変えても改善しない持続的な痛みがある
- 鎮痛剤を飲んでも十分な効果が得られない
- 痛みによって日常生活に支障が出ている
- 痛みが原因で眠れない など
硬膜外ブロックとは?
硬膜外ブロックは、脊髄を包む硬膜(こうまく)という膜の外側の空間に、局所麻酔薬やステロイド薬を注入する治療方法です。特に腰痛や坐骨神経痛などの症状に対する効果が期待できます。
硬膜外ブロックの流れ
- 1. ベッド上で横になり、エビのように背中を丸くします
- 2. 注射部位を消毒して針を刺します
- 3. 薬液を注入してから数十分~1時間程度は安静にし、その間は何度か血圧測定をしたり、他の症状が出現していないか確認したりします
硬膜外ブロックの注意点
抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を服用されている方や、出血しやすい体質の方は、事前に必ずお申し出ください。
また注射後に一時的に血圧が低下したり、局所麻酔薬に対するアレルギー反応を起こしたりする可能性があるため、治療後に異常を感じた場合はすぐに医師またはスタッフへお伝えください。
トリガーポイント注射とは?
トリガーポイント注射は、筋肉の痛みを感じる点(トリガーポイント)に局所麻酔薬を注入する治療方法です。トリガーポイントは指で押すと強い痛みを感じて、その周囲にも痛みが広がる特徴があります。
この治療は痛みの原因である筋肉に直接アプローチするため、即効性が期待できます。注射によって筋肉の緊張が緩み、血行が改善することで痛みの軽減に繋がります。
トリガーポイント注射の流れ
- 1. うつ伏せまたは座位の姿勢をとります
- 2. 患者様に痛みの強い部分を示してもらい、その部位を中心にトリガーポイントを確認します
- 3. 注射部位を十分に消毒して針を刺します
- 4. 針先が血管に入っていないことを確認するため、少量吸引を行ったのちに薬液を注入します
トリガーポイント注射の注意点
注射直後の軽い痛みや内出血が起こる可能性があります。注射による痛みは数日で改善し、内出血も自然に吸収されます。
まれに局所麻酔薬に対するアレルギー反応を起こす場合があるため、注射後に体調の変化を感じた場合は、すぐに医師またはスタッフへお伝えください。