膝の痛みでお困りではありませんか?

膝関節は体重の大部分を支えて、歩行や運動をする際の重要な関節です。日常生活のあらゆる動作で使用するため、年齢を問わず幅広い年齢層の方が膝の痛みを感じることがあります。
特に階段の上り下りや長時間の歩行、スポーツ活動時に痛みを感じることが多く、進行するとQOL(生活の質)が大きく低下する可能性があります。
こんな症状はありませんか?
- 膝を曲げ伸ばしする際に痛みやこわばりを感じる
- 階段の上り下りが困難
- 長時間の歩行の後に膝が腫れる
- 膝に違和感や不安定感がある
- 膝が熱く腫れている
- 正座が困難 など
膝の痛みは歩行や正座など日常生活上で出現する症状から、スポーツ中に出現する急性的な痛みまで様々です。このような症状がある時は、神戸市西区・伊川谷・明石のさいた整形外科リハビリテーションクリニックへご相談ください。
こんな症状がある時は、早めにご連絡を
膝の体重がかかり痛みを感じやすいが多い部位ですが、なかには早期の治療入が必要なケースもあります。次のような症状がある場合は、できるだけお早めに当院へご相談ください。
- 激しい膝の痛みや強い腫れ
- 膝が「がくっ」となり力が入らない
- 膝がまったく曲がらない、または伸ばせない など
膝関節の痛みの原因
膝関節の痛みの原因として、次のような疾患が考えられます。
変形性膝関節症
加齢や負担により、膝の軟骨がすり減って膝関節が変形する疾患です。初期には階段の上り下りや長時間の歩行時に痛みを感じて、進行すると安静時にも痛みが出現するようになります。レントゲン検査などによる画像検査を中心に、問診や触診などによって状況を確認します。膝関節の隙間が狭くなっていないか、骨の変形がないかなどを調べます。
症状の程度に応じて運動療法による筋力の強化や、生活指導、装具療法、投薬治療などを組み合わせて治療します。症状の程度によってはヒアルロン酸の注入療法や人工関節置換術が検討されます。
半月板損傷
膝の衝撃を吸収する半月板が損傷する怪我で、スポーツ中の急な動きや加齢による変性が主な原因です。膝の痛みや腫れ、関節の引っかかり感が特徴的です。レントゲン検査などによって損傷の部位や程度を確認して、必要に応じて関節鏡検査を実施することもあります。
損傷の程度や部位、患者様の年齢や活動性に応じて治療方針を決定します。保存療法では安静とアイシング、消炎鎮痛剤の使用、ヒアルロン酸注射などを行います。手術を要する場合は、関節鏡視下で損傷部位を修復して、リハビリテーションによって機能回復をはかります。
前十字靭帯損傷
膝の安定性を保つ役割がある靭帯の損傷です。スポーツ外傷としてよく発生し、サッカーやバスケットボールなど、急な方向転換の多いスポーツで起こりやすいです。受傷時に激しい痛みや腫れなどの症状を感じるケースが多いです。レントゲン検査などの画像検査を中心に、靭帯の状態を評価します。
手術療法を行うことが多く、術後は痛みをコントロールしながら段階的にリハビリテーションを行います。
膝蓋大腿関節症
膝のお皿(膝蓋骨)と大腿骨の接触面に異常が生じる疾患です。階段の上り下りや正座時に痛みを感じることが特徴です。画像検査を中心に、膝蓋骨や軟骨の状態を確認します。
大腿四頭筋の強化運動やストレッチングを行い、状態に応じて膝関節内にヒアルロン酸を注入します。保存療法で改善が見られない場合には手術が検討されます。
膝蓋腱炎
膝のお皿の下にある腱(膝蓋腱)に炎症が起きる疾患です。ジャンプの多いスポーツで発症しやすく「ジャンパー膝」とも呼ばれます。問診で運動歴やトレーニング内容を確認して、画像検査によって腱の状態を評価します。
急性期における治療では運動制限やアイシング、消炎鎮痛剤を使用します。再発予防のためのトレーニング指導も行い、重症例では損傷した腱を修復するための手術が検討されます。