ドクターズインタビュー

ドクターズインタビュー

院長インタビュー

“地域の皆様の健康を支えたい”
その想いから生まれたクリニック

“地域の皆様の健康を支えたい”
その想いから生まれたクリニック

現在の場所で開院した理由は?

現在の場所で開院した理由は?

私は長年、伊川谷病院で整形外科医として勤務してきました。その中で特に骨折の治療に携わる機会が多く、骨粗鬆症の治療の重要性を強く感じてきました。診療を続ける中で気づいたのは、一度骨折され、治療した方が再び他の部位の骨折で戻ってこられるケースが非常に多いということです。2回目の骨折を経験された方は、さらに3回目の骨折のリスクが高まります。この繰り返しにより、徐々に寝たきりに近づいていくという現実があります。

このような経験から、骨粗鬆症の予防と治療に特化したクリニックの必要性を強く感じていました。そんな時に、現在の地域で開業の機会を得て、これまで診療してきた地域で継続的に患者様の健康をサポートできることに大きな意義を感じています。

診療理念についてお聞かせください

“You’ll never walk alone(いつだってあなたはひとりぼっちではない)”という、私の好きなサッカーチームの言葉を理念として掲げています。

これは地域医療において最も大切にしたい考えです。ご高齢の方や一人暮らしの方など、お体の不安を抱えながら日々を過ごされている方も多いと思います。そうした皆様に「あなたは一人ではありませんよ」というメッセージを込めて、私たちは診療に取り組んでいます。

患者様の痛みや不安に寄り添い、困ったことがあれば気軽に相談できる、どんな小さな悩みでも話しやすい、そんな温かい雰囲気づくりを心がけています。医師、看護師、理学療法士、そして受付スタッフまで、すべてのスタッフがこの想いを共有して、患者様に安心して通院いただけるクリニックを目指しています。

特に力を入れている診療は?

骨粗鬆症の予防と治療を大きな柱としています。長年の整形外科医としての経験から、一度骨折を経験された方が再び別の骨折で戻られるケースが多いことを実感してきました。

多くの方が実際に骨折するまで骨粗鬆症に気づかないという現状がありますが、早期発見と適切な治療により骨折のリスクを大きく減らすことが可能です。当院では骨粗鬆症を単なる加齢現象としてではなく、予防・治療が可能な疾患として捉えて、患者様のQOL(生活の質)を維持・向上させることを目指しています。

その他の診療はいかがですか?

整形外科の一般的な診療として、首・腰などの脊椎や関節の痛みに対する保存的治療を行います。スポーツ傷害への診療も当院の特徴の1つで、アマチュアからプロアスリートまで、競技特性に応じたリハビリテーションを提供いたします。テニス肘や野球肘といった各種スポーツ傷害に対しても、丁寧な診療を心がけています。

また、交通事故によるむち打ちや労災の診療にも対応しています。痛みの治療については、リハビリテーションを中心に、必要に応じて硬膜外ブロックやトリガーポイント注射なども行います。患者様の状態に応じて、信頼できる専門医への紹介も含めて、適切な治療を提案させていただきます。

骨粗鬆症は予防可能な病気
正確な検査から始める適切な治療

骨粗鬆症は予防可能な病気
正確な検査から始める適切な治療

クリニックの骨粗鬆症の検査の特徴は?

当院では、高精度の骨密度測定装置「PRODIGY Fuga-C Lite」による検査を行っています。検査時間はわずか10分程度で、姿勢を変える必要もないため、患者様の負担が少ないのが特徴です。また、腰椎と大腿骨の両方を同時に測定できるため、より正確な診断が可能です。

骨粗鬆症は部位によって進行度が異なることがありますので、複数箇所を同時に測定できることは、より適切な治療方針の決定に繋がります。

一般的な骨粗鬆症の検査との違いは?

一般的な骨粗鬆症の検査との違いは?

当院で採用している骨密度測定装置は、腰椎と大腿骨をより詳細に測定できる機器です。一般的な整形外科で行われているかかとや手首の検査と比べて、より正確な骨密度の測定が可能です。特に初期段階の骨粗鬆症の発見において大きな違いがあります。

また当院では、骨密度測定に加えて詳細な血液検査も組み合わせることで、より総合的な診断を行います。これにより、患者様お一人おひとりの状態に合わせた治療方針を立てることができます。

市町村の健診でも検査は受けられますが?

市町村の健診などで行われる簡易検査は、骨粗鬆症を知るきっかけとして有効ですが、より詳しい検査が必要な場合もあります。当院では正確な検査結果に基づいて、患者様の状態に最適な治療プランをご提案させていただきます。

骨粗鬆症の治療方針は?

当院では、「運動」「栄養」「薬物療法」を三本柱とした総合的な治療を行います。特に治療薬については、患者様の状態やライフスタイルに合わせて最適な選択肢をご提案します。また、食事指導も行っており、無理なく継続できる食事改善をサポートします。

さらに大きな特徴として、充実したリハビリテーション体制が挙げられます。当院には複数名の理学療法士がおり、患者様に寄り添った丁寧なリハビリを提供しています。

いつまでも自分らしく過ごすために
検査・治療・予防で健康な毎日を

いつまでも自分らしく過ごすために
検査・治療・予防で健康な毎日を

骨粗鬆症の検査のタイミングは?

女性は40代以降、一度は骨密度検査を受けていただきたいと考えています。多くの方が骨折してから骨粗鬆症に気づくケースが多いのですが、それでは遅いかもしれません。特に閉経前後は骨密度が低下しやすい時期ですので、一度ご自身の骨の状態を知っておくことが大切です。

検査の結果、特に治療の必要がない場合でも、定期的な検査で経過を見守ることをおすすめしています。また、ご家族の方が「最近あまり動かなくなった」「体力が落ちてきた」と気になられた場合も、ぜひご相談ください。気軽な相談から早期発見に繋がることも少なくありません。

骨粗鬆症の治療について教えてください

骨粗鬆症の治療について教えてください

骨粗鬆症の治療薬は、この20年で大きく進歩し、治療の選択肢が増えています。当院では患者様の状態や生活環境に合わせて、様々な治療薬を選択肢としてご提案しています。治療薬には、骨の形成を促進するものや骨の吸収を抑制するもの、またその両方の効果を持つものなど、多様な種類があります。

治療の選択肢の1つとして、自己注射タイプの治療薬もあります。オスタバロという電動式注射器は、安全性が高く使いやすい設計になっています。また、骨量を増やし骨折のリスクを下げる効果が期待できるイベニティなど、様々な治療薬を取り揃えています。

それぞれの薬剤について、効果や副作用、費用面なども含めて丁寧にご説明させていただきます。自己注射をご選択いただく場合は、スタッフが丁寧に手技を指導いたしますので、ご安心ください。

ロコモ・フレイルの予防にも取り組まれている?

当院では、ロコモティブシンドローム(運動器の障害)やフレイル(加齢による心身機能の低下)の予防を特に重視しています。これらは骨粗鬆症とも密接に関連しており、総合的な予防・治療が必要です。放っておくと、ゆるやかに日常生活の活動性が低下して、最終的には寝たきりに繋がるリスクがあります。ですが適切な運動や栄養管理により、予防や改善が可能です。

あなたの小さな不安に寄り添い
いつでも相談できるホームドクターに

あなたの小さな不安に寄り添い
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最後に、患者様へメッセージをお願いします

最後に、患者様へメッセージをお願いします

医療従事者にとって最も大切なことは、患者様のお話をしっかりと聞くことだと考えています。当院は敷居の低い、気軽に相談できる街のクリニックでありたいと思っています。「こんなことを相談してもいいのかな?」と躊躇される方もおられるかもしれませんが、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

当院のスタッフ一同、患者様お一人おひとりに寄り添い、地域の皆様の健康寿命の延伸に貢献できるように努めて参ります。気になることがございましたら、どうぞお気軽にご来院ください。

078-962-8527 WEB予約