骨粗鬆症についてのこだわり
一度の骨折が引き起こすリスク

骨粗鬆症の怖さは、一度の骨折が次の骨折を引き起こしやすいことにあります。神戸市西区・伊川谷・明石にある、さいた整形外科リハビリテーションクリニックの院長は、20年以上にわたり整形外科医として骨折治療に携わっており、一度骨折を経験された方が再び別の骨折で来院されるケースを数多く見てきました。
骨折をすると、痛みによって動きが制限され、筋力や体力が低下してしまいます。その結果、バランス感覚が悪くなり、転倒しやすい状態になります。さらに骨粗鬆症による骨の弱さが加わると、軽い転倒でも骨折してしまう可能性が高まります。
このような連鎖を防ぐためにも、骨粗鬆症の早期発見・早期治療が重要です。
10分でわかる、骨の健康状態
当院では、高精度の骨密度測定装置「PRODIGY Fuga-C Lite」を導入しています。従来の検査では、体の一部分のみの測定や、姿勢変更が必要でしたが、この装置では腰椎と大腿骨を同時に測定できます。
検査時間はわずか10分程度で、姿勢を変える必要もないため、患者様の負担が少ないのが特徴です。また、この装置は初期段階の骨粗鬆症の発見にも優れており、早期治療に繋げることが可能です。さらに血液検査も組み合わせて、より正確な診断を行います。
みんなで続ける、骨の健康管理
骨粗鬆症の治療で大切なのは継続性です。当院では「骨の健康ノート」を活用して、患者様ご自身で治療経過を確認できる仕組みを整えています。また、定期的な検査で骨密度の変化を確認し、治療効果を実感していただけます。
症状がないため通院を中断されてしまう方も多い病気ですが、私たちは患者様お一人おひとりに寄り添い、継続的な治療をサポートいたします。
一人ひとりに合った治療を
骨粗鬆症の治療薬は、この20年で大きく進歩し、選択肢が広がっています。当院では、骨の形成を促進する薬剤や、骨の吸収を抑制する薬剤など、様々な治療薬を取り揃えています。
フォルテオやオスタバロといった自己注射薬も導入しており、スタッフが丁寧に手技を指導いたします。患者様のライフタイルや費用面なども考慮しながら、最適な治療方法をご提案させていただきます。
骨折治療のその先へ
骨折の治療は、その後の骨粗鬆症治療とセットで考える必要があります。当院の院長は長年の整形外科医としての経験から、骨折後のケアの重要性を強く感じています。
骨折の治療だけではなく、その原因となる骨粗鬆症にもしっかりと対応することで、次の骨折を防ぐことが可能になります。患者様のQOL(生活の質)を維持・向上させるために、骨折予防を重視した治療を行っています。
無理なく楽しく骨を強く
骨を強くするためには、適度な運動が効果的です。当院では理学療法士が患者様の状態に合わせて、無理なく続けられる運動プログラムを作成します。
ご自宅でできる運動も含めて、楽しみながら継続できる運動習慣づくりをサポートいたします。
毎日の食事で骨を守る
骨の健康には、日々の食事も重要な役割を果たします。当院では管理栄養士による 食事指導を実施して、無理なく実践できる食事のアドバイスを行います。
カルシウム、ビタミンDを多く含む食材を毎日の献立に取り入れる工夫や、骨の健康に効果的な食材の選び方など、具体的にアドバイスします。持病がある方にも配慮しながら、継続可能な食事改善をご提案いたします。
いつまでも自分らしく元気に
骨粗鬆症は、ロコモティブシンドローム(運動器の障害)やフレイル(加齢による心身機能の低下)とも密接に関連しています。
当院では、これらを総合的に捉えて、予防と治療を行っています。運動、栄養、お薬による治療を組み合わせることで、寝たきり予防にも繋がります。いつまでも自分らしく活動的に過ごせるように、私たちがしっかりとサポートいたします。