打撲とは?

打撲は日常生活やスポーツ中など、誰もが経験する可能性がある外傷の1つです。 身体の一部、あるいは全身が何かにぶつかり、強い衝撃がかかることで、様々な影響を及ぼします。
皮膚の下の組織や筋肉、場合によっては骨にまで影響が及ぶため、適切な処置を施さないと症状が長引いたり、重症化したりする恐れがあります。打撲による症状が重い場合や、なかなか治らない場合には、神戸市西区・伊川谷・明石のさいた整形外科リハビリテーションクリニックへご相談ください。
打撲の原因
日常生活では家具にぶつかる、転倒する、ものが落ちてくるなどが打撲の主な原因です。スポーツでは、接触プレーやボールの直撃、転倒によることが多いです。
また交通事故や労災(労働災害)による重度の打撲もあります。 特に高齢者は骨がもろいことが多く、軽い衝撃でも骨折する可能性があるため注意しなければなりません。
こんな症状はありませんか?
- 打撲部位が強く腫れ、触ると痛みを感じる
- 内出血による皮膚の変色(青紫色や赤紫色)が見られる
- 数日経っても痛みや腫れが改善せず、動かすと激しい痛みがある
- 痛みや変形があり自力で動けない
- しびれや麻痺などが出てきた
- 関節が不安定で日常の動きができない など
打撲の影響
打撲の影響は部位や衝撃の強さで変わります。筋肉で強い打撲が起きると筋線維の損傷や断裂が起こります 関節周囲の打撲では靭帯や軟骨を痛めて、長期的な痛みや機能障害を招くことがあります。
骨粗鬆症のご高齢の方は、軽い衝撃でも骨折などの影響が出やすいため、注意が必要です。打撲した際は早めに受診されることをおすすめします。
打撲の検査・診断
打撲の診断ではいつ、どのように怪我をしたのか、どのような症状があるのかを問診や視診、触診などで詳しく確認します。
骨折の有無や身体内部の損傷を確認するために、レントゲン検査などの画像検査を行うこともあります。これらの検査によって、打撲の程度や範囲を正確に把握し、治療へと繋げます。
打撲の治療
打撲の治療は受傷直後の対応が特に重要です。まずは患部を冷やして腫れや痛みを軽減させ、炎症による影響を少なくします。
しばらくの間は氷嚢(ひょうのう)などで冷却して、その後は温めることで血行を促進して回復をはかります。痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤や湿布の使用も効果的です。重症で身体への影響が大きい場合は、理学療法や専門的なリハビリテーションが必要になることもあります。