骨折とは?

骨折は事故や転倒などによって、骨に無理な力がかかることで発生する外傷です。完全な骨の断裂だけではなく、ひびが入った状態も骨折と呼ばれます。
骨は身体を支えるだけではなく、衝撃を吸収して内部の重要な臓器を保護する役割を担っています。そのため骨折による骨の損傷は、重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。早期治療のために、神戸市西区・伊川谷・明石のさいた整形外科リハビリテーションクリニックへお早めにご連絡ください。
骨折の原因
骨折の主な原因は転倒や事故による衝撃がほとんどですが、継続的な負荷運動によって発生する疲労骨折も原因の1つです。特に、スポーツ選手やよく運動する方に見られます。
骨の健康は栄養状態や生活習慣に大きく影響するため、カルシウムやビタミンの摂取、禁煙や過度な飲酒を控えることなどが大切です。さいた整形外科リハビリテーションクリニックでは、定期的な骨密度検査や生活習慣の見直しをおすすめしています。
こんな症状はありませんか?
- 転倒や衝突後に続く強い痛みがある
- 患部が腫れている、熱感がある、広範囲に内出血している
- 手足が明らかに変形している
- 患部周辺のしびれ感や感覚の異常、冷たさがある など
骨折の影響
骨折は骨の変形や関節可動域制限、しびれの残存や血行不良など、様々な合併症を生じる可能性があります。これらは日常生活動作(ADL)に支障を来たし、QOL(生活の質)を著しく低下させるリスクがあります。
特にご高齢の方は若年者よりも回復に時間がかかるため、骨折によって体力や筋力が低下しやすく、場合によっては車椅子生活や寝たきりの生活となることもあります。骨折はその後の生活や人生に大きな影響を及ぼす可能性があるため、受傷後はできるだけ早く受診することが大事です。
骨折の検査・診断
主にレントゲン検査で骨折の有無や程度を確認し、より詳しい検査を要する場合はCT検査やMRI検査も行います(※他の専門機関を紹介します)。視診や触診による腫れや熱感、皮膚の色調なども確認します。
手術の可能性も視野に入れて、炎症反応や貧血の状態などを診るための血液検査を同時に行うこともあります。
骨折の治療
主に温存療法と手術療法の2つに大きく分けられます。またリハビリテーションも重要となります。
温存治療
温存治療では骨折部位を保護する目的でギプスによって固定します。定期的なレントゲン検査によって骨の癒合状態を確認しながら固定期間を調整します。
手術療法
重度の骨折では、手術が行われます。手術では金属プレートやスクリュー、髄内釘(ずいないてい)などを用いて骨折部位を固定します。
リハビリテーション
温存治療、手術療法、どちらの治療においても適切な時期からリハビリテーションを開始することが重要です。リハビリテーションでは関節可動域の維持や拡大、筋力の回復などを段階的に行います。